2人の妖怪さ加減がすごかったNHK SONGSの井上陽水と玉置浩二。
私にとっては井上陽水はちょっとだけ上の世代で、安全地帯かドンピシャの世代。なので良く知ってはおり、もともと昔からそう言うキャラの部分もあったから、それも合わせて懐かしかった。
でも、居酒屋で会ったら、是非一緒に飲みたいオジサン達。そしてなんなら2次会にカラオケでも。
しかしながら、やっぱり2人の音楽はすごい。
特に井上陽水の「最後のニュース」は、多分昔何かのエンディングテーマに使われていたと思うんだけど、何十年かぶりに聴いたにもかかわらず、鮮明に自分の記憶の中にあって、懐かしいを通り超える感覚を味わった。
そして安全地帯は、大好きな「あの頃へ」を演奏してくれて感激した。
実はなんだかんだ言って彼らのファン歴が浅い私は、この曲を知ったのが最近。
最初に聴いた時に、その曲の美しさに感動し、特にお気に入りとなったアンプラグドのバージョンが入っているCDを買って繰り返し聴いた。どうしてこんなにきれいなメロディーが浮かぶのだろうかと何度も思った。
そしてクライマックスはもちろん「夏の終りのハーモニー」。当時本当に流行っていた。
すごく自然で聞いていてしっくりきた。懐かしさの中に今の良さがあって。
やっぱりこの曲は、玉置浩二が井上陽水と歌うために作った曲だとあらためて感じた。
2人とも上手い事は間違いないけれど、やっぱり玉置浩二の耳の良さってすごいと思う。音程もそうだけど、相手に合わせた音量が絶妙。誰とどんな曲を歌ってもぴったりと合わせてくる。井上陽水が自由気ままに気分良さそうに歌っていた。
この番組で一番印象に残った事が玉置浩二と井上陽水のやりとり。
「一番近くて遠い存在、でも僕が一番陽水さんの背中を見てきた」と言う玉置浩二の言葉に、井上陽水が「そうだね」とうれしそうにほほ笑む。そんな風に私に微笑んでくれる人生の先輩が私にはいるだろうかと思った時、2人の関係がとてもうらやましかった。
そして、こうして30何年か振りにまた一緒に歌えることになって、「がんばってきて良かった」と言う玉置浩二の言葉を聞いて、とてもジンときた。
私も何かをがんばって、いつかそんな言葉を口にしたいと心から思った。
それにしても、あの玉置浩二が大人しく普通に見えるとは、井上陽水ってすごい・・・。さすが師匠。妖怪勝負では井上陽水に軍配あり😎 玉置浩二が言っていた様に、あの雰囲気は距離が縮まらないね、きっと。