車の中でシャッフル再生していると、安全地帯の「悲しみにさようなら」が流れてきた。
当時はそんなに好きではなかったが、最近聞くたびに、優しいメロディの曲だなぁと思う。
「夏の終わりのハーモニー」も同じ。井上陽水ではないが、玉置浩二の曲をあらためて今聴くと、バブルで世の中が派手な色に染まっていた時代では感じられなかった曲そのものが持つメロディの“奏”に触れる気がする。
時代だけでなく、玉置浩二も派手だった。痩せた顔にメイクをしてヒゲも生やして、肩パッドが入ったペラペラのスーツを着て。
あの風貌によって優しい曲に対して違う印象を与えていたのではないかと思ってしまう。
そう思うと、あの風貌に左右されずにあの曲を評価していた当時のファンの人達はすごいと思う。
遅ればせながら玉置浩二のファンとなり、彼を注目して見ていると、たまに見せる照れ隠しのような笑い顔を見て初めて玉置浩二と「悲しみにさようなら」や「夏の終わりのハーモニー」の曲が、この人が作ったんだと納得出来る。