要介護5の母親の在宅介護を始めて4週間が経過。
脳梗塞による失語症とほぼ目が見えない状態のため、着替え、オムツは全介助、食事は胃瘻と言う状態である。
ケアマネージャーと相談して、訪問ヘルパー、訪問看護、デイサービスを使いながらなんとかやれている。
ただ、体力的にはかなり消耗し疲労も蓄積してきたため、来週一週間、母親にはショートステイに行ってもらう。
母親の状態で何が一番大変かと言うと痒み。全身に原因不明の痒みがあり、放っておくとぼりぼりと血だらけになるまで掻いてしまう。
この痒みとの戦いは母親だけではなく、搔いてしまう母親を止めなければいけない私の戦いでもある。
一旦痒くなったら山本リンダ降臨「もうどうにも止まらない」状態で、最初のうちこそ「掻いちゃだめだよ」と優しく言い諭すが、なかなか掻くのを止めないとこちらもイライラして、「掻くなっていったでしょ!」「もうーーー!」と、つい怒鳴ったり力ずくで掻く手を止めるなどしてしまう。
これが結構な戦いで、体力的にも精神的にもすごく疲れる。
この状態が時間的に1時間続くことはないが、それでも収まると今度は反省して、
「あー、あんなに怒って悪かったな、痒くてつらいのは母親なんだから優しくしないと」と思い、普段より優しく接する。
これを繰り返すとなんだか自分が二重人格もしくはサイコパスではないか?と思ってしまい、また疲れる。
こうやって家族の介護は精神的にヤラれていくのだなと実感。
最近では、掻くのを止めさせるのではなく、掻いても良い方法を模索中。
前回思いついたミトンカバー、早速作り一昨日から被せてある。
もう母親の手は「今からボクシングの試合ですか?」みたいになっていて、
今日もヘルパーさんが「あらま、どうしましょう・・」と着替えに苦労をしていたが、
身体を傷つけないと言う点では一定の効果がある。
なかなか達成感が感じられない介護で、ほんのちょっとの達成感を得た。
私、頑張ってます!