今年1月に私の父親が急逝した。
葬儀後、一週間後には私はアメリカへ3週間の出張に行かなければいけなかった。
気持ちの整理がついていた訳ではなかったが、現実逃避には丁度良かった。
母親が心配だったけど、叔父と叔母が「大丈夫だから行ってきな」と言ってくれた。
出張先の休日の昼間、ホテルの部屋から窓の景色をぼんやり見ながら、安全地帯の「あの頃へ」を聞いた。
一瞬にしてどこまでもまっ平らで広い広いアメリカの地に、玉置浩二の世界が広がった。
地平線の向こうにまでも届きそうな位、彼の声は伸びやかで心地良かった。
涙が出るとか、なぐさめられるとかそう言うんではなく、ただただ、彼の世界にずっといたかった・・・
(このあの頃へは、私の中では玉置浩二のベストパフォーマンスの1つ)