レイ・ダリオとイーロン、そして私の投資結論
昨日「大国の興亡」について書いたのですが、この本を再び開こうと思ったのには、実はきっかけがありました。
それが、レイ・ダリオの本 “Principles for Dealing with the Changing World Order: Why Nations Succeed and Fail” です。
で、そのレイ・ダリオを知ったきっかけは…イーロン・マスクがXで「面白い!」とつぶやいていたから。いやはや、私はイーロンに本を勧められるほどの仲でもないのに、素直に影響を受けているわけです(笑)。
そして思うのです。こんな日本の片田舎に住んでいても、イーロンが勧める本をすぐに手に取って読める。なんて便利な世の中で、なんて幸せなことなんでしょう。
イーロンとDOGEとステージ6
ダリオの本を読むと、今年イーロンがDOGEで仕掛けたことが、なんとなく理解できました。
私は先に本を読んでいたので、「ああ、イーロンは今まさに“ステージ6”に入りつつあるアメリカを立て直そうとしているんだな」と思えたのです。
(もちろん、イーロンの頭の中をのぞいたわけではありません。あくまで“そんな気がする”レベルですけどね。)
ビッグサイクルをざっくり言うと、
レイ・ダリオの「ビッグサイクル」を簡単に説明すると、国にも人生のようなライフサイクルがあるということ。
しかも日本を当てはめると、驚くほどしっくりくるのです。
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ステージ1:台頭期(明治維新〜戦前、そして戦後の再出発)
近代国家を目指して教育や産業を整備し、一気に世界の仲間入り。
ただし、途中で大きな戦争に突っ込んでしまい、一旦リセットボタンを押す羽目に…。 -
ステージ2:繁栄期(戦後復興~高度経済成長期、1950〜70年代)
焼け野原から奇跡の復活。新幹線にカラーテレビ、ソニーやトヨタは世界ブランドへ。
「Japan as No.1」と言われ、まさに世界の優等生に返り咲き。 -
ステージ3:過熱期(1980年代バブル期)
株価も不動産も天井知らず。ゴルフ会員権で豪邸が買える、なんて冗談も。 -
ステージ4:債務拡大期(1990年代)
バブル崩壊後、借金で立て直そうとするも、気づけば赤字国債が積み上がる。 -
ステージ5:格差拡大期(2000年代~2010年代)
デフレと低成長が続き、非正規雇用が増加。格差がじわじわ広がり、不満もたまる。 -
ステージ6:衰退期(現在)
借金は世界一。お金を刷って金融緩和でなんとか延命。円の価値は下がり、物価は上昇。まさに「衰退のサインで、さあ大変」。
こうして並べてみると、あきらかに日本はステージ6にいる、と言わざるを得ません。
そして面白いのは、この「ビッグサイクル」という考え方そのものも、歴史学者ポール・ケネディの『The Rise and Fall of the Great Powers(大国の興亡)』から多くを参考にしている、という点です。
つまり、歴史を学んだうえで経済を語る――ダリオはそれを投資家の視点で“翻訳”した、と言えるのかもしれません。
私の投資としての結論
ケネディの『The Rise and Fall of the Great Powers』とダリオの「ビッグサイクル」、両方を読んで私が感じたのはこれです。
今後、中国がメインストリームになる可能性は高い。
ただし、中国一本では政治リスクも不透明さも大きい。
そこで私は、毎月の積立として eMAXIS Slim 新興国株式インデックス を追加しました。
これなら中国を含みつつ、他の新興国にも分散できる。
歴史の大きな流れに賭けつつ、リスク管理も忘れない――投資家としては、このくらいがちょうどいいのかもしれません。
そして、この答え合わせがやってくるのは、たぶん20年後くらい。
未来の自分が「おお、あの時の判断は正しかった!」と笑っているのか、それとも「やれやれ」と頭をかいているのか…。それもまた楽しみです。

