永遠の味方はない、あるのは国益だけ
― 総理辞任から考える日本の未来(ポール・ケネディに学ぶ…けど日本の政治家には難しいかな?)
先日、石破さんが辞任しましたね。
「また総理が変わるのか…」とあきれる気持ちもあるけれど、政治が不安定になると「この国は本当に大丈夫?」とつい考えてしまいます。
そんなタイミングで私が読んでいたのが、ポール・ケネディ(Paul Kennedy)の名著『大国の興亡(The Rise and Fall of the Great Powers)』。
実はこの本、“Fireしたらやる事リスト”の1つでした。
「時間ができたら絶対読むぞ!」と意気込みながらも、分厚さに圧倒されて本棚でずっと鎮座…。いわゆる“積ん読界の横綱”みたいな存在でした。
でもいざ読み始めると、これが実に面白い!
難しいのは難しいんですが、読めば読むほど「そうか、歴史を振り返ると今の地政学的リスクや国際社会の動きがこんな風に見えるんだ」と気づかされる本なんです。
イギリスとチェンバレンの発言
そんな中で特に印象に残ったのが、イギリスの外相ジョゼフ・チェンバレンの発言です。
“We have no eternal allies, and we have no perpetual enemies. Our interests are eternal and perpetual, and those interests it is our duty to follow.”
(「我々には永遠の同盟国も永遠の敵国もない。我々にあるのは永遠の国益であり、その国益を追求するのが義務である」)
本の中でこの言葉を目にして、私はハッとしました。
「国にとって最優先なのは同盟ではなく国益」という当たり前のことに、これまで私は意外と気づいていなかったんです。
そして、この発想こそが今の日本に一番欠けているのではないかと強く思いました。
日本のことを考えると
さて現代の日本です。
戦後憲法のもとで「戦力放棄」という理想を掲げ、私の世代の学校教育では「なんて素晴らしい平和憲法なんだ」と教え込まれてきました。(今の学校でどう教えているのかは正直わからないけれど。)
確かにこれは世界的にもユニークで誇るべき理念です。
でも実際には、日本が戦争放棄できているのはアメリカが守ってくれているから。
そのため日本は「アメリカとの同盟」を大前提に置き、結果として**国益を最優先に“考えることができない仕組み”**になっているのです。
そしてさらに問題なのは、多くの日本人が「自国の国益を最優先に考える」という発想そのものを忘れてしまっていること。
もちろん、私はアメリカが嫌いなわけではありません。
80年代に青春を送った私にとって、アメリカは憧れそのものでしたし、今でもアメリカという国は大好きです。
ただし現実として、アメリカが日本を守るのも結局はアメリカ自身の国益のため。
だからこそ日本も、とりあえず、でも真剣に
「わたしたちの国益って何だろう?」
と考える必要があるのだと思います。
と言うことで、
歴史を振り返ると、各国はみんな人間臭い。
イギリスは「国益こそすべて」と割り切り、他国との関係をしたたかに調整してきました。
そして日本は「平和憲法って素晴らしい!」と良い子をしてきました。
でも実際にはアメリカの後ろ盾があったからこそ戦争放棄できたし、アメリカが日本を守るのも結局は自国の国益のため。
なのに、日本人自身が「国益を最優先に考える」という当たり前の発想を忘れてしまっていると思うんですよ。
だからこそ、そろそろ「自分の国益」を口に出す練習をしてもいいかもしれません。
でないと、気づいたらトランプ叔父さんにお小遣いも立ち位置も、ぜ〜んぶ持っていかれちゃうかも。
まあ、次の総裁には――途中で「え、結局何が言いたいの?」と聞きたくなるような答弁ばかりじゃなくて――こういうことも少しは考えてもらえたら、国民としてはちょっと安心なんですけどね。まあ、無理か。。。
と言うことで、今日はちょっとマジメな時事ネタでした。