昨日は、強風と寒さの中、仲間とハイキングに出かけ、10kmも歩きました。その後、午後は乗馬で汗を流し、心も体もすっきり!…のはずが、今朝体重計に乗ると、まさかの1kg増。もう何をすれば痩せるのか見当もつきません・・🤷♀️
さて、昨日は日曜日でデイサービスがお休み。私が家を空けている間、母はどうしていたかというと、留守番担当は兄。そう、私の兄は自閉症スペクトラム障害で、映画『レインマン』のレイモンドを思い出させるサヴァン症候群の持ち主。カレンダーの記憶力は天才的ですが、生活の機転は…
親戚や知人からは「大変で可哀想」と思われがちな我が家ですが、実際はそんなこともありません。口だけ出してくる身内より、黙って指示に従ってくれる兄の方がよっぽど助かります。もちろん、期待しすぎると「え?」となる場面もあり油断禁物ですが。
例えば、昔の話。父が亡くなり、母が足腰を痛めていた頃、夜中に転んで廊下に寝転んでしまったことがありました。朝、私が発見して驚いていると、母は「転んで起きられなくなった」と。そして、「お兄ちゃんは?」と聞くと、「大丈夫って言ったら、食堂に行っちゃったよ。今、朝ごはん食べてる」…って、え?!
母が「大丈夫」と言えば、本当に大丈夫だと信じて疑わない兄。逆に、母が「助けて」と言えば全力で助けたことでしょう。でも母が「大丈夫」と言ったから、兄の中ではそれが正解なんです。
今も、兄の留守番は気休め程度。でも私も割り切っています。母にとって可愛い可愛い兄がそばにいるなら、例え何かあっても母親もあきらめがつくと思います。
兄も「自分にできることはやらなきゃ」と思っているようなので、介護の手伝いはしてもらいます。オムツ交換の時に手を支えたり、注入の準備、車椅子への移乗など、決まった手順なら完璧です。指示すれば、文句も言わずにこなします(逆らうと良いことがないと学習済み)。
子供の頃は「変わった兄」が恥ずかしかったけれど、今では「兄がいてくれて良かった」と思う事も多いです。人生、やっぱり分からないですね。