在宅介護が始まって2週間。慣れたような、慣れていないような日々が続いています。
仕事よりもやりがいを感じることが多いので、私はよっぽど仕事がイヤだったんだなと実感。よく20年も続けたものだと思います。もちろん、悪いことばかりではなかったけれど。
母親の世話は手がかかるものの、寝ている時間も多いので私自身の時間もそれなりに取れます。なかなか思い切った外出はできませんが、朝の散歩や庭いじり、お料理してゆっくり食事をする余裕は出てきました。
今日は初めて母親を車椅子に乗せて、入院前に毎日散歩に行っていた近所のよしこさんの温室まで出かけました。よしこさんは93歳になる母親の友達で、母親よりも10歳も年上ですが、元気そのもの。今日も藤棚の剪定をしていました。
母親の顔を見ると、よしこさんもたいそう喜んでくれました。母親がわかっているのかどうかはイマイチ不明ですが。
そこへ今度は近所の元看護師のサエコさんがひょっこり現れました。サエコさんは退院後の母親と初めて会うので、ペチペチと母親の身体を触りながら色々話しかけて、喜んでくれました。元看護師さんなので、こういう状態の高齢者の扱いも慣れたもので、失語症で宇宙語を話す母親とも楽しそうに話をしていました。
サエコさんのお姑さんも認知症が進んで要介護なので、オムツの話やデイサービスのことなど、色々と教えてもらいました。
母親はもともとプライドが高い人なので、こんな状態を見られたくないかもしれません。ただ、せっかく家に帰ってきたのだから、引きこもらずに前と同じような刺激を受けてほしいというのが私の希望です。これからも私に付き合ってもらおうと思います。