成功とは全く言えな母親にスマホ。ガラケーよりも文字も大きいし、使いやすいとおもったんだけどな。昔の人にはボタンがない所を押して反応すると言う事がどーしても納得出来ないらしく、身体的な老化も伴い、ちと難しいようだ。それでも諦めずに練習させるけど。
ただ、78歳、父親が他界し若干老人性うつ病に一時期かかり、足腰もめっきり弱くなった母親は、ムカつく事が多くても娘としては放っては置けない。ぼーっと過ごすことも多い。週2回の通所リハビリ以外にもアクティビティが必要だ。
Amazon信者の私が次に考えたのがアレクサ。今流行りのAIスピーカー。
ある時私が持っているAIスピーカーを試しに茶の間に持って行き、「アレクサ、美空ひばりをかけて!」とやってみせると、たいそう喜んだ。
何度教えても「おっっけー、ぐーるぐる!」と言ってしまうグーグルよりは言いやすいとみえ、「アレクサ!」と呼び掛けて好きな音楽をかけてみるように言うと、これは成功した。(おお、これはイケるかも!)と、早速茶の間用にアレクサを購入した。
可愛くない性格の母親、馬鹿にするかもと思ったらそうでもなく、「アレクサおやすみ」って声を掛けてみたら?と言うと、その通りにやり、アレクサが「おやすみなさい」と言うと、「お休みなさいだって」と満更でもない様子。
私の留守に叔母が来た時も、得意気にやってみせたらしい。
もちろん、スピーカーの前に大きく「アレクサ」と言う文字を書いた紙を貼って置いてある。
ただ、時々失敗するのが、先に「アレクサ」と言わずに後から「アレクサ」と言ってしまうことがある。「今日の天気は、アレクサ?」と言って、アレクサを悩ませている。「アレクサ」と言う言葉がスピーカーを起動するトリガーワードだとわかっていない。
後から「アレクサ」と言うと反応しないので、「なんだ、反応しないじゃん」と言うと、アレクサは「なんだ、反応しないじゃん」と言う所に反応し、「言っている事がよく分かりません」と言う…。
同情するよ、アレクサ。
まだまだちぐはぐなアレクサと母親の会話。
まあ、しばらく様子見かな…